株式会社テラヤマ

能登で自然を感じてきました

5月中旬、初夏の石川県能登へ行ってきました。

114年前に東宮殿下(後の大正天皇)の休憩所として建てられた、和倉温泉の青林寺客殿、御便殿を訪れました。


御用林の檜材が使われ、格式高い折上げ各天井と洋風トラストの構造が自然光を屋内に取り込み、庭との一体感をもたらしています。


屋内から庭園を眺めると、新緑が磨き抜かれた輪島塗の座卓に水面のように映りこみます。


御便殿に下げられているこのすだれも100年以上前のもの、竹を2ミリほどに切り裂いて作られ、模様は竹の節を揃えることで紡ぎ出されているそうです。


輪島市の文化的景観地として知られる港町の大沢へも足を延ばしました。


急峻な山が日本海に直接迫るこの大沢町では、「間垣」と呼ばれる垣根を作って集落を囲むことで、海からの季節風から今日まで家を守ってきました。間垣は高さ4~5mのニガタケを垂直に立てて組んだもので、風除けとしてだけでなく、夏は日よけとしても機能しているそうです。


里山の資源を活用した独特の生活の知恵に感嘆すると同時に、この美しい景観を遺したいと思いました。 (TT)