Vertical Garden City (立体緑園都市)
昨今話題の麻布台ヒルズで、森ビルさんが表題を掲げたプロジェクトを推進されており、これまで幾度となく見学させていただいてきた。
国土の狭いシンガポールでは、開発時に壁面緑化を施すことを法制化し、緑の活用でデザイン性を高めている建築が多い。
東京都では都市開発諸制度により、公開空地を確保すると建築の容積率や斜面制限の緩和を受けられる。
緩和目的の経済合理性で、再開発ビルの谷間に飾り付け程度に緑地を造ってみたら、それでも「やっぱり緑っていいね」と。
その後、緩和なんてケチなことを言わず「最初から経済合理性の中にグリーンを組み込ます!」と、森ビルさんなんかが、これからの街の価値を示し緑の街作りを牽引してくれている。
緑や自然に恵まれた国土でありながら、世界の都市と比べて緑地が少ない日本の都市にも、ようやく緑を置くことが、人の本能的にもまた社会の持続性においても合理的だと認識され、デザインがされてきたわけだ。
そもそも人間は本能的に自然を求めている。
便利さの追求が自然を遠ざけ、ひいては精神や体に不具合を感じ始めてようやく、やっぱり自然がいいよね!と気づく。
テラヤマは素敵な緑を増やすことを会社の存在価値としているし、社員はそこに職業人としての価値を求めている。
「2030年までに生物多様性の損失を止め、反転させる」というネイチャーポジティブ宣言。
これまでも自然を再興したいと、本当に微力ながら努力する日々だが、それでも時代はもっともっとと迫ってくる。この追い風に乗って、時代のど真ん中を進んでいきたい。 <T.T.>
テラヤマはネイチャーポジティブ達成のために発足された、環境庁の「生物多様性のための30by30アライアンス」に参加しています。