秋の香り
今年も10月の声を聴くか聴かないかのタイミングで、金木犀の香りが街中に漂いました。テラヤマの周辺にもたくさんの金木犀の植栽があり、少し歩けばほわんと香り、角を曲がればまたほわん、何とも幸せな気持ちに包まれる1年の中のひとときです。
テラヤマが管理業務を担当している戸塚南公園の金木犀もたくさんの花がつき、園全体が甘い香りに満ちていました。開花期間はほんの数日という儚く可憐な花ですが、儚いながらも唯一無二の香りを遠くまで漂わせ、季節の変わり目を告げてくれる存在感のある樹木です。
また来年のお楽しみ、と香りを名残惜しんだのもつかの間、10月半ばも過ぎた週末、またしても金木犀の香りがほんわかと漂ってきました。昨年に続き、今年も2度咲きしている様子。
金木犀は通常8月につぼみを作り2か月ほどで花を咲かせるのですが、気温が高いと第2弾のつぼみをつけ、急速につぼみをふくらませて再度花期を迎える年もあるとのこと。とはいえ本来まれなことですから、2年連続で2度咲きをするというのは、やはり温暖化の影響が少なからずあるのでしょう。
生態のあるべき姿を変えてしまう気候の変化を思うと、今年も金木犀の香りが2度楽しめた、と喜んでいてはいけないのかもしれません。
戸塚南公園では、今サンゴジュの実も見頃です。